歴 史
九州の太宰府へ流刑となった平安時代初期に活躍した
学者の菅原道真公が亡くなった後、
京都は落雷、地震が続いたため、道真公のたたりだと思い、
霊を慰めようと創建されたものですが、
いつしか『天神さん』の愛称で親しまれ、
全国受験生の合格祈願で有名な神社として知られています。
見どころ
社殿は豊臣秀頼が寄進したもので、拝殿とともに国宝であり、
八棟造りといわれる屋根は日光東照宮にも継承されています。
境内には、史跡や伝説の遺跡が多く、
表参道の松林は、秀吉が北野大茶会を催したところで、
境内西の御土居は、秀吉が京の区画整理のために
築いた土堤だそうです。
また境内のいたるところにある牛の像は、
菅原道真公が亡くなられたのが
丑の年、丑の日、丑の刻というところから奉納されたもので、
この牛の頭をなでると頭が良くなると信じられているところから、
いつも人の手で磨かれ、ピカピカに光っています。
また梅の名所としても名高く、
梅花祭(菅原道真の命日にあたる2月25日)には
上七軒の芸妓・舞妓さんによる野点が行われます。
それ以外に、毎月25日には『天神さん』と呼ばれる縁日があり
露店や骨董品店などで大変賑わいます。