歴史・見どころ
延喜18年(918)、三善清行が死んだ知らせを、
その子浄蔵貴所が紀州熊野で聞き、
急ぎ京に帰り、この橋の上で父の葬列に出会いました。
浄蔵は柩にすがり、悲しみに悶えながら神仏に祈ったところ、
父は寸時生き返り、父子は語り合う事が出来たと言います。
この事から死者も蘇る橋・この世とあの世を結ぶ橋と
言い伝えられています。
それから、およそ100年ののち源頼光の四天王の一人である渡辺綱が、
ある夜この橋まで来たところ、美しい女に呼び止められました。
五条まで送って欲しいと言うことなので、
綱はその美女を馬に乗せ通りを下りました。
ところがその美女がとつぜん鬼に変わり綱の髪を掴んで飛びました。
綱は名刀『髪切』で鬼の片腕を切り落とし、
そのまま綱は宙を舞って北野神社の回廊の上に落ちたと言います。
このような伝説が、いくつもこの橋にはあります。
安倍晴明は、この橋の下に式神を隠し
必要な時に呼び出して使っていたようです。
これが橋占のはじまりともいわれています。
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