京都の史跡・都の色彩
寺社名所史跡 画像
千本えんま堂(3)
釘抜地蔵(3)
大徳寺(8)
龍源院(5)
瑞峯院(2)
大仙院
高桐院(24)
興臨院(3)
芳春院(6)
三玄院(2)
聚光院(3)
真珠庵(5)
正受院(2)
徳禅寺(1)
大聖寺(1)
相国寺(6)
瑞春院(2)
梨木神社(3)
白峯神宮(5)
上賀茂神社(14)
歴 史
弘法大師が弘仁10年(819)に開創されたものです。
本尊の石造地蔵菩薩像は種々の苦しみを抜き取ってくれるため、
『苦抜地蔵』と呼ばれて厚い信仰を集めていましたが、
いつしか『釘抜地蔵』の名で知られるようになりました。
その因縁は、京都で有数の大商人であった紀の国屋道林という人が
四十才の時、何事もないのに両手が非常に痛み、
苦しんでいた時に当寺の御地蔵様の噂を聞き、
願をかけて祈りましたところ、
夢の中で地蔵尊が次のように告げました。
『汝この度の痛みは常の病にあらず、前世に人を怨み、仮の人形を造り、
その両手に八寸の釘を打ち呪いたることあり、
その罪かえりし汝が身にその苦しみを受く、
汝幸に吾に残報を祈る。故に吾神力をもって
かの昔の怨み釘を抜き取れり。これを見よ』と
二本の釘を示したとのこと。
夢からさめてみると両手の痛みはたちどころになおっており、
急ぎ当寺にかけつけてみると不思議な事に
尊像の御前に朱に染まった二本の八寸釘があり、驚くばかり。
道林はそれより百日を期し日参し、
その恩の万分の一にもと奉謝したと伝えられています。
その時より、『釘抜地蔵』と呼ばれるようになりました。
本尊を安置する地蔵堂の周りに、
釘抜きと八寸釘を描いた絵馬が溢れるように掲げられています。
いつ行っても香煙の絶えない庶民のお寺です。
◇地蔵しるこ接待◇
御地蔵様の御縁日にあたる毎月二十四日の午後1時から3時、
招福・無病息災のお地蔵様のおしるこが無料で振舞われます。